言葉の壁はなくなる? 気になる自動翻訳アプリ&ウェアラブル音声翻訳デバイス
今回紹介する記事は、きっとこれらのアイテムを知れば「駅前留学しなくてよかったー!」(笑)
なんて心の中で叫ぶ人もいるだろうと思えるアプリやデバイス、計3アイテムの紹介です。
Google翻訳(自動翻訳アプリ)
このようなアプリが2017年に、しかも無料で入手できるとは正直、驚愕ものです。
もう説明の必要はないかも知れませんが、もしこのアプリをご存知なければ今すぐにダウンロードすべきです。
本当に無料であることが信じられません。 おそらく、ここ数十年で最もインパクトのある翻訳アプリではないでしょうか。
このような自動翻訳機は少し前ならば近未来を紹介する本に未来の夢のツールとして描かれていた部類のものです。
それがこんな手軽に入手できるとは素晴らしすぎます。Google恐るべしです。
機能の方ですが、大きく6種類の機能を装備しています。スマホに話しかけた言葉がリアルタイムで32 言語の中から
選択した言語に翻訳されて音声となって出力されるだけでも凄いのに「リアルタイム カメラ翻訳」ではカメラで
写した外国語の看板や標識が自分の選択した言語で再表示されると言うマジックのような機能。
海外に行った際には街の看板をスマホのカメラで写すだけで看板の文字が自分の母国語で翻訳される機能。
実は数年前に「Word Lens 」という同様の機能をもつアプリがありました。
その当時、私は直にインストールして試し、その画期的機能に驚いたのですが、
この開発元である 米Quest VisualをGoogleは2014年買収していました。その技術が今回のアプリに盛り込まれたものです。
「リアルタイム カメラ翻訳」事例 出典/https://itunes.apple.com/jp
これら以外にも音声入力、手書き入力、ネットに繋がっていなくてもオフラインで52言語に翻訳できる機能etc。
6種類の機能を装備した素晴らしい翻訳アプリです。
もうこんなアプリがでたら他の翻訳機がとても陳腐に思えてしまいます。
でも何故、Googleはなんの変哲もないGoogle翻訳というネーミングにしてしまったのか不思議です。
IBMの人工知能は「ワトソン」Appleは「siri」というキャッチーな名前が付けられているに「Google翻訳」 というと
以前からある単に英文を日本語にテキスト翻訳するだけのものと勘違いされてしまい 見過ごしてしまう人が多そうです。
とにかく今すぐにダウンロードして損はありません。 いろいろ試して近未来ツールの体験を楽しみましょう。
使い方の詳細はネットで検索すればたくさん見つけられます。
機能概略
• 入力により 103 言語間の翻訳が可能 • オフライン: インターネットに接続できない場合でも翻訳可能
(52 言語に対応)
• リアルタイム カメラ翻訳: カメラを使ってリアルタイム翻訳(30 言語に対応)
• カメラモード: テキストを撮影して翻訳。より高精度な翻訳が必要な場合に最適(37 言語に対応)
• 会話モード: 音声入力で 2 言語をリアルタイム翻訳(32 言語に対応)
• 手書き入力: キーボードを使わずに文字を手書きして翻訳可能(93 言語に対応)
ウェアラブル音声翻訳デバイス「ili」
2016年のプレスリリースを見て、きっとこの製品を待ちわびていた方は多かったのではと想像しています。
やっと販売開始のニュースを2017年1月に目にしましたので早速、記事にすることにしました。
この種のもので国内から新しいデバイスが発表されるのはとても珍しいですね。
最大の特長は単独で使用可能な点。つまりネット接続が不要という点。
これなら電波の届かない地下でも使用できます。スマホも不要です。
しかもボタンひとつ押して話すだけで最速で0.2秒の高速翻訳。
しかし、もの凄く残念な点があります。それは双方向性ではないことです。
つまり話している相手の言葉は翻訳されないのです。 自分の言いたいことしか翻訳されません。
外国人と会話をするのなら最低でも相手用と自分用の2台の「ili」が必要になります。
例えば中国の方と話すなら相手の入力言語は中国語で翻訳される言語は日本語にあらかじめ設定されたものを
相手の方に使ってもらうことになります。自分用はその逆に設定されたものを使うことになります。
海外に行ってこのiliを使用しても1台しか持参していなければ、ある程度のヒアリング力がないと
相手の言葉は理解できません。
また海外旅行というシーンに特化した翻訳で商談や交渉、業界用語や長い文章などには不向き な点も
とても残念です。ひところ流行った定型文を英語で発音してくてる電子辞書の進化版といった感じですね。
とにかく海外に行って自分の言いたいことをその国の言葉で言えるという機能に絞り込んだ ものになっています。
入力言語は今のところ日本語、中国語、英語そして韓国語(2017夏予定)とかなりアジア から日本にやってくる
旅行者を意識したものになっています。
国内の宿初施設や商業施設での需要を見込んで法人向け向けサービス「ili for Guest」を2017年6月から 開始予定。
料金は月額3,980円/ライセンスとなり、1ライセンスごとに1台貸与されるそうです。
また、海外旅行者に向けたiliのレンタルサービスなども今後始めるようです。
デザイン的にはもっと未来を感じさせてくれるものにして欲しかったですね。
どうしてこんな普通のデザインにしたのか疑問です。 そしてとても落とし易そうな形状をしていますから首から
下げるストラップに付けるなどした方がよさそうです。
今後どのような改良や進化版が登場するか判りませんが、とにかくこうした製品が国内からでてきたことは
とてもうれしい出来事です。 出典/ili公式サイト
CLIK:リアルタイム音声翻訳機能搭載ワイヤレスイヤホン
まるで国際会議の通訳システムが簡単に実現できてしまうデバイスの紹介です。 凄い時代になりました。
通訳を雇わなくても小規模の国際会議もこれなら安価に実現できそうです。
海外取引の多い法人の会議等さまざなシーンで活躍できそうです。
「CLIK」は日本語も含む37の言語をリアルタイムで利用者の自国語に訳し音声で聞かせてくれる、 通訳機能を持ったイヤホン。
使用方法は会話をする人全員が「CLIK」を装着する必要があります。
装着後、専用アプリがインストールされたスマートフォンと「CLICK」をBluetoothを使ってペアリング。
アプリ上で使用する言語を設定し自分の母国語で喋れば、相手の耳に装着された「CLIK」からは
その人が選択した言語で翻訳された音声が流れるという仕組みのようです。
このイヤホンは翻訳用としてのみ使用するだけでなく音楽を聞いたり電話も受けられる機能を持っています。
イヤホンの表面がタッチセンサーになっていてシングルタップで音楽を再生または一時停止したり、
電話に応答したり、 通知を確認したりします。 スワイプでは、最後または次のトラックに移動できるようです。
翻訳エンジンとして、Google翻訳ではなく、独自の翻訳システムを使用とのことです。
特に日本語と他言語間の翻訳品質が気になるところ。
システムの使用料として、定額の料金を請求するという課金方式を採用するようです。
イヤホンを入れるケース自体が充電機能を持つ設計になっています。 のデバイスもクラウドファンディングサイトkickstarterで資金調達に成功しています。 既に現在販売中で129英ポンド(約1万7,000円)で「CLIK」を1台入手可能です。
日本への出荷にも対応できるようです。出荷開始は2017年5月頃予定と記載されています。
日本での購入サイトもあります。https://www.rakunew.com/items/75817