「洗濯表示マーク」2016年12月1日から40年ぶりに変更
2016年12月1日から「洗濯表示マーク」が変更になりました。 「洗濯表示マーク」って何? と思われるかも知れませんが
、洋服を買うと 裏側の脇あたりに付いているタグに書かれた洗濯の際の取り扱い注意表示マーク のことです。
2016年12月1日以前に購入された衣類には旧規格のものが付いていましたが 2016年12月1日以降出荷されるものには、
この新「洗濯表示マーク」が義務づけられています。 ですから市場では、しばらくは新旧の記号が付いたものが混在することになります。
しかも新規格では22種類から41種類にその記号数が増えました。 これって洋服購入の際にも結構大事なことと思います。
そこで今回は最低限は知っておいていた方が、よさそうなことをまとめてみました。
何故、表示を変える必要があったのか?
これは国際規格の表示記号と同じ記号を用いることからそうなったとのことです。
今までは海外から輸入した繊維製品は、ISO(国際標準化機構)規格の表示があり、 一方、国内で販売するものには日本独自の
現行JISの表示方式でした。
このことから輸出入する際、表示の付け替えが課題となっていたとのことです。
これらを国際規格のものに統一するということです。
2016年12月1日から日本国内では新JIS表示という新しい表示で対応することになります。
確かに、輸出入の度にタグを付け替えするのは大変です。 グローバル化の影響はこうしたことにまで及んでいるんですね。
とりあえず、これだけは覚えておこう!
まずは禁止事項は要チェックです。 これは、各項目共にバツ印があるものが禁止事項ですから覚え易いです。
次に新旧の表示マークで特に変化が激しいものをピックアップしてみました。
ご覧になって判るように特に印象がガラリと変わったのはものは、洗濯物の干し方の表示と ドライクリーニングに関する記号です。
洗濯物の干し方表示では旧記号では洋服が干してあることが一目瞭然の具体的イメージでしたが 新記号では四角形の中に
縦ライン等の抽象的な記号に変わったのは大きな変更と思えます。
またドライクリーニングでは特に商業ドライクリーニングにとって細かな表示が増えています。
「P」はパークロロエチレンという石油系溶剤の頭文字「F」は石油系溶剤の意味です。
これら以外にも「W」はウエットクリーニングのことで本来ドライクリーニングすべき洋服を 水溶性の汚れを落とすために
水洗いして仕上げする特殊技術を指します。 いづれもプロの業者の方が必要とする記号になります。
覚え方は法則性がポイント
一見、複雑に見えますが、意外にシステマチックで法則性があります。
新しい洗濯表示の記号は、「洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「商業クリーニング」の5グループに 分けられ、
各記号の基本形は「洗濯」はタライの絵文字、「漂白」は三角形、「乾燥」は四角形、 「アイロン」は旧記号と同様「アイロン」の絵文字、
「商業クリーニング」は丸です。
基本これらの中に数字やアルファベットや記号が追加されることになります。 「アイロン」以外はかなり変わった印象になります。
基本形は下図、5つのみ。
また「洗濯」「ドライクリーニング」「ウェットクリーニング」のつまり洗濯関連の記号の下部に アンダーライン
があると「弱く」の意味になり、そのアンダーラインが2本になると「非常に弱く」 を意味します。
アンダーラインがあるがあるものはデリケートな扱いが必要ということになります。
下図がその代表例になります。タライの中の数字はいづれも上限温度を示します。
今後、ネットの普及で並行輸入品や海外の繊維製品を購入する機会が増えると思います。
そこで繊維名の外国語表示も併せて載せておきます、参考になると思います。出典/洗濯.net
更に詳細を確認される場合は、下記のサイトが判り易いので参考にして下さい。
出典/消費者庁 http://www.caa.go.jp/hinpyo/pdf_data/150331_kouhyoubun.pdf
出典:(一社)繊維評価技術協議会 http://www.kokusen.go.jp/wko/pdf